iOS18.2は2024年12月12日(日本時間)にリリースされました。
このアップデートは、iOS18.1.1からのメジャーアップデートであり、重要なバグ修正やセキュリティ強化が含まれているため、すべてのユーザーに推奨されています。特にApple Intelligenceの追加や主要アプリの機能強化が大きな特徴です。
iOS18.2の不具合情報|バッテリー消耗・本体の発熱、エラーで起動しない
ただし、iOSのアップデートには注意点もあります。アップデート後に以下の不具合が報告されることがあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
- バッテリーの減りが異常に速くなる
- iPhoneが異常に熱くなる
- LINEやTwitter、Instagramなどのアプリが正常に動作しない
- アプリが強制終了する
- ダウンロードが途中で止まる
- AirPodsと接続できない
これらの問題に備えるため、アップデートの前には必ずデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
Apple Intelligenceの導入
iOS18.2では「Apple Intelligence」と呼ばれるAI機能群が新たに追加されました。これにより、日常の使い勝手が大幅に向上しています。
- Image Playground
テキストや写真から新しい画像を生成できるアプリです。複数のテーマやスタイルを選択でき、クリエイティブな画像作成が簡単に楽しめます。 - Genmoji
キーボード上で自分だけのオリジナル絵文字を作成できる機能です。作成した絵文字はステッカーとして他のデバイスにも同期されます。 - ChatGPTの統合
SiriやWriting Toolから直接ChatGPTにアクセスできるようになりました。複雑な質問への回答や、文章作成の支援が可能です。アカウントのサインインは必須ではなく、匿名でリクエストを処理できます。 - Image Wand
Notesアプリで手書きのメモやスケッチを画像データに変換できる機能です。メモの整理や共有がさらに効率的になります。 - Writing Toolの強化
文章の書き直し提案や、詩のような形式への変換機能が追加されました。
対応デバイス:Apple Intelligence機能は、iPhone 15 Pro以降およびiPhone 16シリーズでのみ利用可能です。また、2024年12月時点では英語のみ対応していますが、2025年中には他言語にも対応予定です。
カメラ機能の強化
iOS18.2ではカメラ機能が大幅にアップデートされ、撮影体験がさらに向上しました。
- 2段階シャッター機能(iPhone 16シリーズ限定)
シャッターボタンを軽く押すことでフォーカスと露出を固定できるようになりました。これにより、撮影時の意図通りの写真が簡単に撮れるようになります。 - Visual Intelligenceの連携
カメラで捉えた物体や場所に関する情報を瞬時に取得できます。Google検索やChatGPTを利用して、関連情報をさらに詳しく調べることも可能です。
写真アプリの改善
写真アプリでは以下の点が改善され、操作性が向上しました。
- ビデオのスクラブ機能
ビデオをフレーム単位で操作しやすくなりました。再生時に自動ループのオン・オフも設定可能です。 - コレクションビューの操作性向上
右スワイプで前のビューに戻る機能が追加され、直感的に操作できるようになりました。
Safariのアップデート
Safariにも新機能が追加され、ブラウジングの利便性が向上しています。
- スタートページのカスタマイズ
スタートページの背景画像を自分好みに変更できるようになりました。 - ブラウジングデータのインポート・エクスポート
他のブラウザからデータを移行したり、Safariのデータをエクスポートしたりできるようになりました。 - HTTPS Priorityの設定
Webサイトへの接続時、可能な限り安全なHTTPS接続が優先されます。 - ダウンロード状況の表示
ファイルのダウンロード進行状況がDynamic Islandやホーム画面にライブアクティビティとして表示されるようになりました。
アップデート前の注意点
iOSのアップデート後に不具合が発生することを考慮し、次の対策を行っておくと安心です。
- データのバックアップ
「設定」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」から事前にデータを保存しておきましょう。 - 空き容量の確認
十分な空き容量がないとアップデートが途中で止まることがあります。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認できます。 - 対応アプリの確認
LINEやSNSアプリなど、使用頻度の高いアプリがiOS18.2に対応しているかを事前にチェックしておきましょう。
iOS18.2アップデート対象機種
iOS18.2は、以下の機種で利用可能です。対象機種は比較的幅広く、iPhone XS以降のモデルがサポートされています。また、iPadでも複数のモデルが対象となっています。
対象iPhone一覧
- iPhone 16シリーズ(Pro含む)
- iPhone 15 / iPhone 15 Plus / iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14 / iPhone 14 Plus / iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13 / iPhone 13 mini / iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12 / iPhone 12 mini / iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11 / iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS / iPhone XS Max / iPhone XR
- iPhone SE(第2世代)/ iPhone SE(第3世代)
対象iPad一覧
- iPad Pro:12.9インチ(第2世代以降)、10.5インチ、11インチ(第1世代以降)
- iPad Air:第3世代以降
- iPad:第6世代以降
- iPad mini:第5世代以降
これらの対象機種は、iOS18.2のすべての新機能やバグ修正を最大限に活用できるため、特に新しいデバイスほどパフォーマンス向上が期待できます。
iOS18.2の不具合・バグについて
過去のiOSアップデートで発生した不具合
iOSのアップデートでは、以下のような不具合が報告されることが少なくありません。
- バッテリーの消耗が急速に進む
- iPhoneが異常に熱くなる
- LINEやTwitter、Instagramが起動しない、またはつながらない
- アプリの強制終了やエラーが頻発する
- アップデートが途中で止まる、または失敗する
- AirPodsとの接続がうまくいかない
これらの問題は、特にアップデート直後に発生することが多いです。
iOS18.1.1での主なバグと改善点
iOS18.1.1では、以下の不具合が報告されました。
- Gmailの受信通知が来ない
- 再起動を繰り返す問題
- Wi-Fiの接続不良や速度低下
- キーボードの予測変換の異常
- 音楽やYouTubeが勝手に再生される
一方、iOS18.2ではこれらのバグ修正が行われ、安定性が向上しています。
主な修正内容:
- 最近撮影した写真が「すべての写真」に表示されない問題
- iPhone 16 Pro/Pro Maxでナイトモード撮影時に写真が劣化して見える問題
iOS18.2をアップデートする際には、以下の注意点を事前に確認しておくことが大切です。
アップデート前の準備
- データのバックアップ
iCloudやPCのiTunes、外部ストレージを使い、データのバックアップを取っておきましょう。万が一、アップデート中にエラーが発生しても安心です。 - 空き容量の確保
アップデートには数GBの空き容量が必要です。不要なアプリやデータを整理して、容量を確保しましょう。 - 安定したWi-Fi環境
アップデートファイルは大容量のため、安定したWi-Fi環境で行うことが重要です。
アップデート実行時の注意
- 充電を十分に確保:アップデート中に電源が切れると、デバイスが正常に起動しなくなることがあります。
- 信頼できる方法で実行:設定アプリ内の「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行うようにしましょう。
アップデート後の確認
- アプリが正常に動作しているかを確認
- データが消えていないかのチェック
iOS18.2の新機能・改善点
Apple Intelligenceの導入
iOS18.2では、Apple Intelligenceと呼ばれるAI機能が追加されました。
- Image Playground:テキストや写真をもとに画像を生成
- Genmoji:自分だけの絵文字を簡単に作成
- ChatGPTの統合:SiriやWriting Toolから直接利用可能
カメラ機能の向上
iPhone 16シリーズ限定で、シャッターボタンが2段階対応し、フォーカスや露出の固定が簡単にできるようになりました。
Safariのアップデート
- スタートページのカスタマイズ
- ダウンロード進行状況の表示:Dynamic Islandやホーム画面で確認可能
ボイスメモやメール機能の強化
- ボイスメモ:レイヤー録音が追加
- メール:メッセージの分類機能やダイジェストビューが追加
まとめ
iOS18.2は、Apple Intelligenceや主要アプリの強化、バグ修正が含まれる大規模アップデートです。しかし、アップデートには不具合が発生することもあるため、データのバックアップや空き容量の確保など、事前準備をしっかり行いましょう。
iPhoneを安全かつ快適に利用するためにも、iOSの最新情報を常に確認しながら、計画的にアップデートを実施することが重要です。