+800から始まる電話は国際フリーダイヤル番号ですが、近年これを悪用した詐欺が増えています。特に、「入国管理局に提出されていない書類がある」という内容で不安を煽る手口が多く報告されています。
以下にその詳細や具体的な対策について解説します。
目次
+800から始まる電話について:詐欺の危険性と対策
+800の電話番号とは?
+800は、国際的なフリーダイヤル番号です。本来は企業が顧客サポートなどの目的で利用し、通話料を受信者側が負担する仕組みになっています。しかし、詐欺グループがこの番号を悪用し、折り返し電話をかけさせることで金銭的な被害を与えるケースが増えています。
特徴と手口
- 自動音声メッセージ
入国管理局を名乗り、「書類不備」「ビザ失効」「期限切れ」などを伝え、不安を煽る内容です。 - 中国語と日本語の併用
中国語でメッセージが流れ、その後日本語で同様の内容を伝えることで、信憑性を高めようとします。 - 発信者情報が不明
電話番号は「+」に続いて11桁の数字が並ぶ形式が多く、検索しても情報が出てこないことがほとんどです。
このように、詐欺グループは不審な電話を通じて、個人情報を盗み取ったり、高額な通話料を請求する手口を使用しています。
+800から始まる電話に出た場合のリスク
- 高額な通話料請求
+800は受信者が通話料を負担する仕組みですが、折り返し電話をかけることで高額な通話料を請求される可能性があります。詐欺グループはこの仕組みを悪用して利益を得ています。 - 個人情報の流出
電話に出ると、「本人確認」や「書類手続き」などの理由で、住所やパスポート番号、銀行口座情報を聞き出されることがあります。 - 金銭の要求
「書類不備の罰金」や「ビザ更新手続きの緊急費用」などの理由で、金銭を要求される事例が報告されています。
+800の詐欺電話を防ぐための対策
1. 電話に出ない
不審な電話番号や知らない国際番号からの着信には、出ないことが一番の対策です。
2. 折り返し電話は絶対にしない
折り返し電話をかけることで詐欺の被害が発生するため、着信があっても放置しましょう。
3. スマホの機能やアプリを活用
- 迷惑電話フィルター機能や迷惑電話対策アプリを設定することで、不審な番号からの着信を自動でブロックできます。
- 主要なスマートフォンには着信拒否機能があるため、不審な番号は事前に登録しておくと安心です。
被害に遭ってしまった場合の相談窓口
万が一、被害に遭ってしまった場合や不審な電話について相談したい場合は、以下の窓口を利用してください。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
- 最寄りの警察署:直接相談することも可能です。
まとめ:+800から始まる電話は危険!
+800は本来、通話料を受信者が負担する国際フリーダイヤルですが、詐欺グループが悪用しています。
- 不審な電話には出ないこと
- 折り返し電話は絶対にしないこと
- スマホの迷惑電話対策機能を活用すること
これらの対策を徹底し、万が一被害に遭った場合には速やかに相談窓口へ連絡しましょう。初めての方でもこのような詐欺電話に対処できるよう、しっかりと情報を知っておくことが重要です。